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2007年9月13日 (木)

俳句鑑賞-俳句講座最終日

とうとう今日で俳句講座も最終日。午前中に一時限、午後に二時限の講義を聴く。

最後の時限は俳句鑑賞であった。今はもう鬼門に入られた現代詩人の代表俳句を一人につき10句、講師の方がチョイス。その中から受講生が気に入った俳句を選んでいった。

シュナッペルが正岡子規から選んだ句。

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行く我にとどまる汝に秋二つ
流行の漢字を使うなら「逝く」である。子規が若くして無くなったということを知らないと、意味がわからない句。

シュナッペルが飯田蛇芴から選んだ句。

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大つぶの寒卵おく襤褸の上
寒卵という物がうまくて栄養があり貴重であることと襤褸という単語の対比がおもしろい。

シュナッペルが水原秋桜子から選んだ句。

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冬菊のまとふはおのがひかりのみ
いいね、情景が思い浮かぶのが良い。夕方だろうか、薄暗くなった中に聞くだけが光っている。この菊は黄色い菊だろうか。

シュナッペルが山口誓子から選んだ句。

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ピストルがプールの硬き面にひびき
静寂した水面を“硬き”と表現するところがうまいと思う。スタート前の緊張が伝わってくる。

シュナッペルが杉田久女から選んだ句。

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足袋つぐやノラともならず教師妻
“ノラ”は野良犬野良猫の“ノラ”だと誤解していた。イプセンの戯曲『人形の家』に登場する主人公、ノラのこらしい。この女性は自立した新しい女性の象徴であった。

シュナッペルが竹下しづの女から選ばなかった句。

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短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎
最後の五文字は“すてっちまおか”と読む。この女性は日本のキャリアウーマンの草分けで、夫の死語、司書をして子供を育てたそうだ。そしてこの句は彼女のデビュー句。最後の五文字がテクニックに走りすぎた気がしてちょっと好きではない。自分が選んだ句は

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緑陰や矢を得ては鳴る白き的

とまぁ、俳句の世界は17文字の中に無限の世界が広がっているということを再度認識した4日間であった。浪速大学でもこのような講義があれば絶対に受講していただろう。幸い、今回は単位互換制度を利用して関西大学で受講できた。

卒業のための単位とはかけ離れたところで受講する講義こそ、教養的科目と思うのだが、今回のこの現代俳句講座はまさにそれ。今後の人生を豊かにしてくれるきっかけとなる講義であった。

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