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2008年8月 5日 (火)

技術者としていかがなものか

まるでドリフのコントのようで思わず笑ってしまう、東京ビックサイトのエスカレーター事故だが、笑ってはいけない。軽傷者で済んで幸いである。

Yomiuri_online

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080803-OYT1T00288.htm?from=nwla

2008-Aug-05にキャプチャー

さて、今日キャプチャした読売新聞の記事に、高度なテクノロジー製品による事故の根幹が隠されている。

オーティスの広報が「テレビ映像を見る限り、異常な乗り方」とコメントしているが、はて、これは一般ユーザーから見たら異常な乗り方だろうか。

自分はエスカレーターに乗るとき、前の人とは一段空白を開ける。あまり人と接するのは好きではないし、痴漢やスリと疑われるのもいやだ。しかし、エスカレーターに乗る人すべてがそうとも限らないし、実際、事故当時は一段に4人(!)、空の段無く乗っていたと言うではないか。

技術者にとっての「常識」が、ユーザーの常識ではない。このことを忘れると、今回のような思わぬ事故に繋がるわけである。物理的に可能なら、ユーザーはそれを実行する。そういったスタンスで安全対策をしないと、今回のような事故に繋がるのである。

そもそも、エスカレーターの定員など、一般人が知るよしもない。自動車の定員なら、たいていの人は知っているだろう。知っているという前提の元に運転免許証も発行される。エレベーターの定員も、それに乗る時にはたいていの人が知っている。箱の中に掲示してあるのだから。しかし、エスカレーターの定員なんか、誰も知らない。イベントの関係者も、警備員も知らなかったのではなかろうか。

事故原因が明らかになるまでは、はっきりしたことは言えない。おそらく、誰かがこの事故の責任をとるのだろう。誰が事故の責任をとるにせよ、それが起こってしまったら誰かが不幸になる。たとえ自分に責任が及ばなくても、ユーザーの安全を考えるのが技術者というものである。『 “2段に3人”という国交省のエスカレーター設置基準を満たしています。あれは「異常な乗り方」です』で済ませて良いものだろうか。

もちろん、コストの問題もあるから、「おまえが言うな」という反論ももっともなのだが。

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