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2008年9月15日 (月)

CAP制

CAP制とは一年間、または1セメスターに履修できる合計単位を制限する制度のこと。上限を設ける、つまり帽子をかぶせるわけだ。その目的はこの日の単位の項でも触れたが、1単位当たりの学習時間45時間を確保することが目的である。また、統計的には受講する科目が増えるほどその成績評価が全体的に低下する傾向があることから、必要な科目をきっちり学ばせる目的もある。

セメスターあたり25単位程度、年間では50単位程度を上限に設定している大学が多い。また、カウントする単位は卒業要件にかかる科目とし、教職科目などは含めないのが一般的だ。

そもそも学習能力には個人差がある。45時間の学習時間を確保しなくてもシラバスが定義する学習目標をクリアする学生もいるだろう。25単位を越えて履修しても優秀な成績を収める学生はいるはずだ。そういった人たちの中にはCAP制限を超えて履修したくなる学生もいるはずである。もちろん、受講申請せずとも講義の聴講は可能だろうが、せっかく学んでも単位に反映されなければむなし。CAP制は結果としてそういった学生の意欲を摘んでしまうことにはならないだろうか。

そのような学生のためには、GPAが一定値を越えた場合など一定条件を満たせば、その次のセメスターのCAP上限を引き上げるという措置が執られる場合もある。先日訪問した大阪府立大学ではCAP制の上限がセメスターあたり25単位、優秀なら31単位まで受講申請できるようだ。

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しかしながら、教職科免許を取得する場合はCAP制限を大幅に超過しなければ大学の修了年限内に必要単位をそろえることは不可能である。それもふまえCAP制限には教職科目とを数えないのが普通である。教職免許取得を目指す学生にはCAP制の理念が破綻しているのだ。

そもそも、卒業には単位の取得つまり合否が条件とされ、その評価、SABCであるとか秀優良可は問わないのが普通である。そこそこの成績でも卒業できてしまうにもかかわらずCAP制を導入したとして意味がない。もし本当にCAP制の本来の意義を実現するなら、半年に45時間学ばなければならない程度に1単位の学習内容を高度化し、それに伴って単位認定を厳しくしなければならない。単位認定の最低ラインである可またはC評定を厳しくした位置に持ってくる必要がある。それ無くしてただ単に上限を設けるだけでは、学生が「半年に25単位しか勉強しなくて良いのだ」と考えるだけなのである。登録できる単位が減らされたから、その代わりにAやSを狙おうと考える学生がいるだろうか。Cで満足する学生なら、CAP制を導入してもCのままである。やる気のある学生はCAP制の有無にかかわらずSやAを狙うだろうし。

ちなみに、浪速大学ではCAP制はまだ導入されていない。

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この夏観賞65本目の映画はアルフレッド・ヒッチコック監督の「引き裂かれたカーテン」(TRON CURTAIN, 1966)。ヒッチコックの映画を全部観ることを最近のテーマとしている自分である。もちろん、失われたフイルムやDVD、ビデオなどで流通していない作品もあるので、それはどだい無理な話である。公開後50年以上経った作品の多くは500円という廉価でDVDが販売されている。50年経っていない新しい作品も、レンタルビデオ屋や図書館のAVライブラリーに置いてあるものである。総てとは言わないが、ヒッチコックのかなり多くの作品を鑑賞できるのである。

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そろそろ廉価版DVDの観賞も終わりに近づいたので、今回、浪速大学の箕面キャンパスにあるAV資料室でヒッチコックの新しめの作品を観賞してきた。それが「引き裂かれたカーテン」。この作品、メディアがレーザーディスク。今はもう販売されていない媒体である。自分も久しぶりにレーザーディスクを手にした。一枚の直径が30cmもあるのだ。それでいて片面に収録できる映像は約60分。現在のDVDからは考えられない低容量。

観賞して感じたことは、自分の年代に作品が追いついたということ。廉価版DVDで観賞した50年以前の作品に登場する俳優さんにはとんとなじみがない。マニアならわかるのだろうが自分には認知できない。今回鑑賞した作品の主演はポール・ニューマン。やっと自分が以前に観賞したことのある俳優の登場である。

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