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2009年7月 4日 (土)

村上春樹著『ノルウェイの森』を読んでみた

彼女が僕のペニスをそっと口で包み、その髪がぼくの下腹に落ちかかっていたあの光景を僕はまだ覚えていた。

村上春樹著、『ノルウェイの森』より

ちょっとネタバレがあるので、気になるヒトはこのブログ記事を読み飛ばして欲しい。

今まで村上春樹氏の著書を読んだことはなかったが、梅田の本屋で見かけた『1Q84』が呼び水となり、いつの間にか『ノルウェイの森』を読んでいた。

ある本がその読者に受け入れられるかどうかは、冒頭の30ページが勝負だ。その本の冒頭2,3ページ読んでその価値を判断してはいけない。最低でも20から30ページは我慢して読まないと。まぁ、50ページ読んで面白くなかったらその本はあなたと相性が悪い本だ。

勉強だって同じ。最初から面白い学問など無い。ある程度我慢を重ねて学習を続けないと、その教科の面白さはわからない。それがわかる前に投げ出すのはもったいよ。勉強をやめる前に自分が50ページ分読んだかどうか考えないとね。大学や学部、学科が自分に合っているかどうか結論を下す前に50ページ読んだかどうか考えないとね。

と、話が横道に逸れたが、『ノルウェイの森』。冒頭からアラサーの主婦と13歳少女のレズビアンな行為が描写されている。これで本のつかみはバッチリだ。冒頭の引用は主人公である“僕”と直子の行為だし、話が進むと僕はレイコさんと行為を持つ。僕の周りには、エッチな妄想に駆られ卑猥な発言を繰り返す男女が複数存在する。

1987年に発表され一世を風靡したこの作品はERO小説だったのか。20年経った今、初めて知ったよ。

だいたいアラフォーの直子と成人直後の僕の行為はもう犯罪の領域だ。年の差20ですよ。無理、絶対無理。自分より20歳年上の女性など想像できない。もちろん、20歳年下でもダメダ。実行不可能だが想像も不可能だ。

EROとの双輪を成す話のテーマがウツ。今でこそウツもポピュラーな病気になり、芸能人がこぞってウツの病歴を披露する時代だが、1980年代には市民権を得ていなかった病気である。気軽にウツという病気を告白できる環境ではなかったし、だからこそ、万人がウツという病気を知らなかった時代だ。

アブノーマルなセックスとウツ。自分の知らない世界を小説に求めるのがヒトの常。その条件が満たされていたのがヒットの理由だったのだろうか。

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浪速大学の図書館でなにげに借りた『ノルウェイの森』の下巻。残念ながら上巻は貸し出し中だったので予約を入れてある。下巻から読んだので上巻の内容は推測するしかないのだが、自動車事故で死んだと描写されているキズキは鬱病で自殺、大学の同級生だった休学中の直子がセックス恐怖症になったのは僕が自己中心的な行為が原因だろうか。

下巻から読む『ノルウェイの森』になってしまった。想像は尽きないので、早く上巻を読みたいものである。

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