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2009年10月27日 (火)

研究室分属について

4回生に進級したときの研究室分属について考える時期が来た。最終的な意思表明はVIセメスターの成績が決まり、GPAの計算が済んでからである。それに先だって、今週には研究室の説明会、来月頭には研究室見学が行われる。

説明会は研究室あたり20分ほどの発表、見学は3時間ほどの自由見学時間が2回ほど設定されている。

短い時間で得られる情報を元に、3年間お世話になる研究室を決めるのは至難の業だ。

今まで講義された先生方や学生実験のTAさんのお話を総合して考えると、この研究室は行っちゃダメという地雷のような研究室は無い。そういう意味ではどこに配属されても不幸になることはないだろう。

とはいっても、研究室で過ごす1年間ないし2年間、3年間はかなり重要な期間である。この期間に出会った研究テーマがその後の研究生活を決定づけることもある。出会った師が研究ライフのみならず、人生の方向性を決めることもある。研究室で一生の伴侶と出会うかもしれない。

そこで、自分が研究室分属において考えていることを2、3点述べてみたいと思う。これは全く個人的な研究室選択基準なので、そんなことを考えている人もいるんだなぁ、という程度に受け取ってもらえたらうれしい。

今回の記事は推敲もせず無駄に長いので、暇な人だけ読んで欲しい。

▼アウトプットのある研究室を選ぶ
 大学の二本柱は研究と教育。今でこそ、そこに地域貢献といったキーワードが加わるが、メインは研究だ。研究室としてコンスタントに学術論文を発表している研究室なら、スタッフがアクティブで研究費も順調に獲得でき、うまく歯車が回っていると判断していいかと思う。
 もちろん、研究の分野によっては小さな進歩で論文がバンバン書ける分野もあれば、大きな一歩でドーンと権威ある雑誌に載せるという分野もあるだろう。だから、年間何本が目安と断言はできない。

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 薬学部の事務で配布している学部・研究科案内をみれば、各研究室の1ページの紹介とともに、最近の主要論文が一覧できる。また、学部のホームページでは大学院薬学研究科研究業績集がPDFファイルとして公開されているので、参考にすればよい。
 ここで気をつけるべき点。後者のリストには共同研究による論文も含まれているようである。その論文がその研究室による仕事の話なのかどうか、筆頭筆者と最後の筆者の所属には必ずチェックしておきたい。もう一つのポイントは、院生さんが論文を出しているかどうか。これは、博士課程後期まで進学するつもりがあるなら、必ずチェックすべきだ。研究の第一報は学生さんが、総説ならボスが筆頭筆者になるよね普通(研究分野によって違うかもしれないが)。前者の筆者がボスの名前だったりすると、大学院の学生さんが論文を書けない、博士号をとれないなんていう悲劇が訪れることになる。 
 もちろん、助教の先生がファースト・オーサーになるというのは普通にありだが、教授先生が査読制度のある原著論文でファーストというのはあまり聞かない。

▼教育してくれそうな部屋を選ぶ
 二つ目の柱、教育である。大学で学ぶことはもちろん薬学だけれど、ぶっちゃけ、二年三年で薬学を極められるとは思わない。もちろん、薬剤師として世に出るなら薬理をはじめとする基礎的な薬学の知識は必須である。しかし、本当に学ぶべきことは、論理的な思考ができる問題発見能力と判断能力と解決能力である。特に、薬学科の学生で将来研究者を目指すならなおさらだ。だから、そのための訓練としての研究室ライフを考えたとき、研究テーマというのはあまり重要じゃない(かもしれない)。
 研究室に朝から晩まで入り浸り、体を動かして働いた代償として、そういった研究能力をばっちり仕込んでくれるような部屋を選べばよいとシュナッペルは考える。
 たいていの研究室のボスは、学生さん来て来てと宣伝する。正直、人は欲しいのでしょう。研究は、一に人材、二にアイディア、三四が無くて五に研究費とある人が言っていた。まさにその通りである。だから、労働力としての学生さんは是非ともほしい。学生さんが配属されれば、学生さん一人当たりの研究費というものも比例配分されてくる(これは一般的な話で、浪速大学薬学部がその通りかどうかはわかりません)からね。学生さんは二重においしいのだ。
 かつて星野鉄郎はメーテルにだまされ、機械の体を手に入れるために旅をした。目的地に着いてみたら、それは単なるネジだった。あれ、歯車だったかな?ともかく、研究室の宣伝にだまされ、機械の体になっちゃったということの無いよう、働いたら働いただけ、勉強したら勉強しただけ自分を育ててくれる研究室を選んだらよいと思う。

ネジが無いということを、「ネジ、ねーじー」というのは何処の方言だったか。

■相性のいい研究室を選ぶ
 かつて、研究は楽しくなくちゃと言った人がいたが、まさにその通りである。ここでいう楽しいというのは、研究室では飲み会の頻度が多いとか、研究室旅行があるとか、研究室の人はみんなソフトボールやテニスが上手ということではない。朝起きて、さぁ、今日も研究がんばるぞという雰囲気にさせてくれる研究内容であり、研究室である、研究室のボスがいいと思うのだ。
 イチローや松井、松阪が大リーグであれだけ活躍できるのは野球が心底好きだから。サイエンスで成功するには、まず、研究を好きにならないとね。
 そのためにも自分と相性のいい研究室を選ぶことが大事である。人と人の相性は抗原抗体反応じゃない。オンオフがいまいちはっきりしない。ある人にはしんどい研究室だなぁと思われても、そこにいる院生さんの話を聞いた入り、ボスの話を聞いてみれば、意外と自分にマッチしている可能性もある。
 人の噂には惑わされず、自分の目で見て耳で聞いて判断したいものだ。去年、一昨年と研究室分属第一希望者が少なかった研究室にも相性バッチシの部屋があるかもしれない。
 これは二番目のポイントを知る手がかりにもなるけれど、特に4回生や大学院生の話を聞くことが重要だろう。先輩方はボスのように美辞麗句を並べる必要もないでしょうから、本音を引き出せるんじゃないかな。

とまぁ、三点書いたけれど、どの研究室に行っても自分がプレーヤーとして努力すればそれなりに楽しい研究室ライフを過ごせると思うぞ。

だから、研究内容に興味を持てた研究室に行けばいいんじゃないかな。

って、ここまでの話をすべてひっくり返す結末なのであった。

さて、自分はというと、受け入れてくれる研究室が一つでもあるなら頭を下げて是非お世話になりたいと挨拶する、そんなスタンス。

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コメント

最後まで読みましたsign03
その通りだと思います。
普段の実習のTAさんの話やオープンラボを利用して、「ここならがんばれるぞ!」っていうとこを探したいですnote

投稿: こい | 2009年10月27日 (火) 21時25分

研究室見学、楽しみですねheart04

他にもコマゴマとした研究室チェックポイントがありますが、それはオイオイ

投稿: シュナッペル | 2009年10月27日 (火) 23時39分

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