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2009年11月17日 (火)

二限は精密合成化学の中間テスト

なんと、試験開始の3分前になって、過去問が出回っていたことを知る。

あいやぁ~

まぁ、過去問を見なくても、先生の予告で出題問題は絞れたので単位をゲットできるぐらいの点数は取れただろう。ただ、過去問があれば、もっと余裕を持って勉強できたかな。

一限は生物有機化学I。天然物が中心の講義である。

細胞分裂に関与する微小管、いわゆるmicrotubuleは蛍光色素で標識すれば、蛍光顕微鏡でその1本を観察できる。細胞内にはモノマーのチューブリンも多数存在していて、それはフィラメント状の微小管との間で重合・脱重合の平衡状態にある。細胞内の微小管の濃度と顕微鏡下で微小管1本を観察する濃度は、後者の方がはるかに薄い。顕微鏡下で蛍光標識したモノマーが存在すれば、バックグラウンドが上がるのでモノマーは極力取り除きたいが、かといって微小管だけにしてしまうと平衡がずれるから脱重合してフィラメントが無くなってしまう。

それを防ぐために、微小管の脱重合を阻害するタキソールを加えるわけだ。モノマーのチューブリン濃度が低くても脱重合しなくなるので、微小管一本が蛍光顕微鏡で観察できる。

このタキソール、その性質から種なしブドウを作るときに使われる薬品だと思っていた。種の細胞分裂ができなくなるので、ブドウに種が生じない。

ところが、よく考えてみれば、抗がん剤としても使われる希少なタキソールを使うわけがない。

タキソールは乳癌や卵巣癌、肺癌などの治療に使われる抗がん剤。一回の治療に2g使われるのだが、1gのタキソールを供給するには、樹齢100年のタイヘイヨウイチイの木が約3本必要という。ここから樹皮をはぎ取ってきてタキソールを生成する。

そんな手間のかかるタキソールで種なしブドウはあり得ない。

今日の講義で知ったのだが、種なしブドウを作るための薬品はジベレリン。基本骨格からちょっと変わったさまざまな種類が存在する。下の図はジベレリン A3というヤツ。

これなら、心おきなく種なしブドウを作れるのだ。

Gibberelline

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