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2010年7月11日 (日)

バッドニュースを伝える

先週金曜の三限、臨床薬剤学。緩和ケアに関連したコミュニケーションについての学習。患者さんに医療関係者がバッドニュースを伝えるロールプレイをおこなった。

「良いニュースと悪いニュースがある。どちらから聞きたい?」と尋ねるのは映画の中でだけ。医療現場のバッドニュースは重い。

この日のロールプレイでは医療従事者薬、患者役、オブザーバー役の3人一組でシナリオをこなしていく。ロールプレイに5分、自己評価を含む演技のフィードバックに3分。

最初のシナリオは「咳と胸痛のある患者を検査したところ肺がんが見つかった。患者が検査結果を知りたいというので、主治医が病名を話すことになった」というもの。

このシナリオで自分はオブザーバー役だったが、患者と医師役で5分間演じるのは難しい。医師役としては肺がんについての詳しい知識があれば話も進む。扁平上皮癌と線癌、未分化のがんには小細胞癌と大細胞癌がある。小細胞癌は化学療法と放射線への感受性が高い代わりに転位の可能性が高く予後も悪い。

これを知っていれば5分間話も持つのだが。

一つ目のシナリオで自分は悟った。これは聞き役に徹する方がよい。医療従事者役にしても患者役にしても。

「75歳の女性患者、家族がいなくて孤独。安楽死できる薬をくださいと主治医に言う」というシナリオで医師役を演じたときにはとにかく質問に徹した。既婚か未婚か、旦那さんとの別れは。その時の旦那さんの病気は。体調は、自分で身の回りの世話はできるのか。スーパーに買い物に行けるのか。趣味は。好きな食べ物は。

とにかく、自分では何も言わない。ターンはすぐに相手に投げる。

「治療効果が見られないので今後は緩和ケアが中心になる」というシナリオの患者役では、とにかく緩和ケアについて医師役の人に聞いた。治療の種類は、残された時間は、人生の後片付けをした方がよいのか、家族には知らせるべきか、などなど。

質問ばかりで相手役のクラスメイトには申し訳なかったと、今頃になって反省。

この日のロールプレイ、コミュニケーションほ情報提供が目的ではなく関係をいかに築くかがポイントである事を理解するためのもの。質問をたたみかけるというのは、関係を作り上げていくには良い方法なのかも知れないなぁ。

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