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2012年1月 6日 (金)

『春の道標』、黒井千次

数年に一度読みたくなる小説がある。黒井千次の『春の道標』。初めて読んだのは高校の時の現国の教科書だったと思うのだが、ネットの情報では共通一次試験の国語で出題されたという記載もある。

ジャンルは青春小説、微エロ。当時、登場人物に傾倒するあまり単行本を購入した。今でも実家の本棚を探せば出てくるはずである。

時折ふと読みたくなるのでOPACで検索するのだが、大学が所有していることはまれである。Amazonで検索すると文庫本が安価で出品されているから、一冊購入しておこうか。

黒井 千次: 春の道標 (新潮文庫)

検索したついでに、大学が所蔵している最近の小説を読んでみた。『一日 夢の柵』。

黒井 千次: 一日 夢の柵 (講談社文芸文庫)

黒井 千次: 一日 夢の柵 (講談社文芸文庫)

今世紀に入ってからの作品だが、老人臭が強くてよろしくない。あの頃自分を投影した青臭さは一片も感じられない。黒井千次氏そのものが老人になってしまった。

彼は1932年生まれ、『春の道標』の発表が81年だから50歳のころの執筆。『一日 夢の柵』は2000年以降の短編のコンピレーションだから70歳を超えての作品である。50歳のころに『春の道標』を描けるほど瑞々しかった筆者が20年で一気にあちら側に行ってしまった。50から60の間に人生の節目があるのかもしれない。

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東福岡が3連覇=東海大仰星を下す−高校ラグビー
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投稿: 東福岡が3連覇=東海大仰星を下す−高校ラグビー_404925 | 2012年1月 7日 (土) 17時27分

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