来年度にCBTを受ける人の参考になるかもしれないので、自分のCBT対策をまとめておきます。
4年になった春、薬ゼミのCBT対策問題集『コアカリマスター』に着手しました。定価6,000円が3セットで18,000円のところ、ネットオークションで8,000円にて落札したものです(下の写真)。
自分が受けたのは第2回CBTですが、この問題集は第1回向けの編集です。最初のCBTで出題レベルが不明だったからでしょうが、購入した分は難易度高めという噂でした。大学の先生からも「昨年度の対策本ではなく、今年度の本を使え」という指示でした。解き進めていくと確かに重箱の隅をつつきすぎの感じを受けました。
大学からは今年度版の『コアカリマスター』と『コアカリ重点ポイント集』が貸し出されました。ただし、4-5人のグループに1セットです。自分の手元に置けないことと書き込みできないことから、これらには全く手を付けませんでした。
『コアカリマスター』は10月ぐらいまでに0.6周ほど解きました。その頃から研究室の実験が忙しくなったのでそこで中断です。
さらに大学からはメディセレの『Let’s CBT!』シリーズが各人に1セット配布されました。ゾーン1から3までと問題集1冊です。大学の教授陣に献本がくるらしいのですが、それを学生に渡してくださったそうです。うちは教授の数の割に薬学科の学生数が少ないですからこういうことも可能なのでしょう。
『Let’s CBT!』を一通り読もうと思ったのですが、あまりに網羅的すぎて読む量が半端なく多いことと、活字が気に入らなかったのでゾーン1の10ページぐらいで挫折しました。印刷の色もちょっと薄くて見にくいのです。インク代の節約でしょうか。
そうこうするうちにCBTトライアルが開催されたのですが、大学の研修で3週間ほどイタリアに行ったので受験できませんでした。
11月になると他研究室ではCBT休みをもらえる薬学科クラスメイトもちらほら。自分が所属する研究室では、そういった話はありません。かなり不安です。
12月14日にCBTの校内模試がおこなわれました。トータルでの得点率こそ合格基準の60%を越えましたが、ゾーン2だけをみればそれをクリアできず、ブルーな気分に。それでも、CBTを実施している薬学共用試験センターのホームページに書いてある「一ヶ月以上の特別な準備学習をしなくても正答率70~80%となるような問題」を信じて12月24日までは研究室で実験をやっていました。
これは全くの予想なのですが、全受験者の成績を解析して正答率が70%から80%に満たない問題は廃問になるのではないでしょうか。それらの問題を除いて集計し、60%を超えれば合格と。
簡単な問題しか出ないという風の噂はあるものの多少の危機感はあったので、12月に入ってから大学の講義ノートを一通り眺めておきました。
12月25日から完全にCBT対策モードに突入。『コアカリマスター』の1周めが終了していませんが、2周めに着手。結局CBT本番前に2周目も9.5割ほどしかできませんでした。ゾーン1化学系の各種反応と生薬は全く手を付けずに終わりました。
年が明けて1月10日にはメディセレのCBT模試。やっとゾーン2で59%を達成です。この頃になってもまだ『コアカリマスター』の4冊目あたりを解いていました。しかも一部の問題は初見です。
本番直前には大学で配布された『Let’s CBT!』の問題集で自己模試。
さらにファーマプロダクトの『コアカリポケット問題集 模擬試験版』でセルフ模試。
以上で本番をむかえました。
さて、CBT対策に向けて何が良いかというと…
- ガッツリ高得点を狙いたい人は『Let’s CBT!』を隅から隅まで精読。かなりのボリュームですが、薬剤師国家試験に向けて一度は覚えなければならない内容です。
- そこそこの努力で60%の合格点をゲットしたいなら『コアカリマスター』を2周。ただし、解けなかった問題を確実に理解しておくべきでしょう。
- 地頭のある人は大学での講義ノートと定期試験過去問の復習。一ヶ月の特別な準備はいらないそうですからこれで十分です。
- どれか一つに方針を決めたら、それを最後までやりきりましょう。
- 模試が行われたらその結果を必ず復習、そして暗記。
もう一つアドバイス。直前に勉強を開始するのではプレッシャーが大きいと思います。のんびり対策したいなら早めに対策本を入手することをお勧めします。そろそろ今年度のCBTも終了しますから、オークションサイトにCBT対策本が出品されるでしょう。去年の経験では、出品されるとすぐに落札される本も多かったと記憶しています。出品のチェックはこまめに。CBT対策にお金をかけるのはもったいない。中古で十分です。
では3年生の皆さん、来年度は頑張ってください。
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